ph_17どうも新田です。ロッテ(球団のほうね)の新外国人選手のナバーロ=写真は球団サイトより=が銃弾所持容疑で現行犯逮捕されたとのこと。親会社のお家騒動の余波ではありませんが、縁起の良くないことは色々と続くものですね。

ナバーロはドミニカの出身。野球ファンならご記憶と思いますが、同国出身のプロ野球選手が同じ容疑で逮捕されるのはこれが初めてではありません。6年前、ネルソン投手がやらかした事例が引用され、当時の所属先だった中日としては、またも苦い記憶を思い起こされてしまい、ドラ球団関係者にとっては“貰い事故”案件のようでご愁傷様です。

ドミニカ旅行はクレージー・ジャーニー!?

ナバーロの詳細な供述がまだ報じられてませんが、6年前の記事によると、ネルソンのほうは警察の調べに対し、銃弾所持の理由として、こんな“国情”を述べていたそうです。
「ドミニカでは野球選手が強盗に襲われる事件が多く、護身用として銃を携帯していた」(スポニチ)
まあ、ナバーロも似たような理由で、母国では銃を所持し、うっかり銃弾をバッグに入れたまま出国してしまったと思うわけですが、アメリカと並んで合法的な手続きにより、銃所持が許可されているドミニカは、どんなだけヤバい国なんだと興味を持ってググると、外務省の海外安全ホームページには、在ドミニカの日本大使館の記事がヤバいのなんの。。。
ドミニカ共和国は10年ほど前までは中南米諸国の中では治安が良いと言われてきました。しかしながら現在は凶器(けん銃や刃物など)を使用する強盗や殺人事件が多発しており、また、麻薬に関係する犯罪や抗争事件は、首都サント・ドミンゴはもとより各地方都市においても発生しています。(略)国民及びマスコミは最近の凶悪事件の発生件数及びその内容等から治安の悪化を肌で感じ取り、政府に対して対処措置を要求するとともに、自己防衛策を進めております

まあ、銃所持OKてことか。いやはや。。。なお、この記事では、現地での邦人が具体的にどんな目に遭ってきたのかも書いており、スリや窃盗なんて日常茶飯事。強盗もよくあるようで、ヒドイのになると命を取られなかっただけでも幸いというシリアスなものも。
被害者がマレコン通り(海岸沿い道路)を散歩中、知り合ったドミニカ人男性3名に「写真を撮ってあげる」と言われ崖側に立ったところ、いきなり崖下に突き落とされた。その際、所持していたバッグ(財布、デジカメ等在中)を奪われた。被害者は左右恥骨骨折、座骨骨折で入院した。
経営する会社事務所に5人組の拳銃強盗が押し入り金庫、現金等を強奪された。
被害者が徒歩で帰宅途中、突然数名の男に取り囲まれ、刃物を突き付けられ所持品を強奪されたうえ、腹部を刃物で刺され負傷した
最後のケースなんか無抵抗だろうに、ハンパないわ。。。日本人は金持ちというイメージで見られていることですから、ましてや同胞の野球選手なぞ金は持っている上に言葉も通じるので、犯罪者的には格好のターゲットなんでしょう。

本件は想定外事案じゃなかった

さて、そういう国情であることを最大限斟酌したとしても、球団側にも過失はなかったのか。今回、管理責任が厳しく問われるのは、冒頭で触れたようにドミニカ出身選手の銃弾所持は初めての事案ではないこと。「想定の範囲内」だったわけです。ナバーロが初来日する際、電車の駅員の「指差喚呼」ばりの危機管理項目の一つに入れてしかるべきだったとも言えます。ネルソンの先例も考えると、ドミニカの手荷物検査がザルという可能性もある。ましてや、韓国の報道を見ていると肝心のナバーロの素行のほうは、それなりの噂もあったようで、当然把握していたはず。
韓国メディア「ナバーロ、新天地で素行が改善されるか期待」。大きな戦力と問題児を抱えた千葉ロッテ(ベースボールチャンネル)
http://www.baseballchannel.jp/npb/14200/
ナバーロ選手について(球団社長のコメント)
http://www.marines.co.jp/news/detail/16788.html
まあ、それでも仮に入国した時点で、発見していれば自主的に警察署に届け出て、同じ“過失”所持であったとしても書類送検→起訴猶予処分&銃弾没収で済ませられたはずなんですがね。

正直、この手の事件を起こすと日本のマスコミの反応は厳しい。ネルソンがやらかした当時の私は野球記者だったのですが、中日の担当記者たちの中には「プロ野球は夢を売る商売だから、こんな不祥事は許されない(キリッ)」なんて意見の方もいらっしゃいました。

なお、事件のことを抜きに、マリーンズの一ファンとしては、過去10年、30本以上の本塁打を打てるスラッガー不在があまりに長かったため、デスパイネとのコンビで今年こそ全く違う豪快な試合運びを見せることを期待していたわけですが。で、改めてヤツの成績。

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▲Wikipediaより

アメリカでは大した成績残せなかったけど、韓国では球場が狭いとはいえ、昨季の48本はすごい。怪力ぶりもさることながら、韓国時代にOPSが9割超えるようになり、選球眼もそれなりなので獲得の一因になったのでしょう。昨日のオープン戦2試合連続の一発なんて、MLB→KBOキャリアの助っ人としてタイロン・ウッズ再来を思わせたんですがね。

ネルソン案件の“判例”に倣うと、3か月程度の出場停止でしょうかね。まあ、でも意外とこういう時に限ってチームが開幕ダッシュに成功することもしばしばあるのが野球の面白いところですが、ロッテ本社の広報さん的にはネガティブニュースが報じられ続けて、頭痛のタネがしばらく増えそうな雲行きです。ではでは。

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新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト
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