どうも新田です。例の「境VS三上問題」をはじめ、NewsPicksが色々と燃えているようですが、批判にどう答え、今後のサービスをどうするか、先日イベントがあり、そのオフィシャルレポートがアップされたようです。なお、今回はあくまで私個人の見解であることを示すために、個人ブログでの投稿にしております。

【5/16イベントリポート】「NewsPicksの課題と可能性」を議論 
                                            https://newspicks.com/news/1565116/
坂之上女史やふっしーさんはともかく、盗聴テープで情報収集も辞さない切込オジさんがいるのはなんだかなぁと思いつつ、 それはさておき、ざっと読ませていただきました(また、後でしっかり精読いたします)。コンテンツ提供者へのタダ乗り(フリーライダー論)など、懸案事項は臆せず論じておりまして、運営側なりに苦慮して、坂之上女史がファシリテートする熟議空間で何とか答えようとしているわけですが、媒体側の端くれとして注目したかったのは、「PVで微々たる送客をされているものの、実質タダで提供したコンテンツが、野良ピッカー(プロピッカーではないその他大勢の一般会員)どもに誹謗中傷も交えた足蹴にされる」という当方の不満が解消されるメドが立つのかということです。

ピッカーの実名優遇化など、改善に苦心されてはおりますが、結局読んでみると、根本的な問題は、解消されておりません。NPはローンチ時はどこまでうまく行くのか、手探りの部分が多く、掲載料ではなく「PV送客」による契約方式で納得した媒体側も、まあ、応援する意味合いもあって快くコンテンツ提供してきたのだと思いますが、野良に悪口を吠えられても、せめてPVで大幅な貢献でもあれば、まだ我慢できるものの、たとえばアゴラで流入路を分析すると、NPは「ド低迷」ともいえる低空飛行中です。

一方、ここ最近はスマートニュースが桁違いのお客さんを連れてきてくれています(多いときは3割くらいにも…)。さらに今年に入り、スタートしたLINE NEWSは、各媒体にレベニューシェアを高比率で提示しており、ここ最近私のところに営業に来た某アプリ会社も新サービス開発参加の対価として好条件のシェアを提示してくれたりと、それなりにWin-Winの関係を構築しようとする姿勢がにじみ出ております。

果たして、NPが無名のサービスだった頃はともかく、いまや大手メディアから続々と記者や編集者を引き抜いてきているような話を聞きますと、その人件費の使い所、もっとコンテンツ提供側へのリスペクトに投資すべきなんじゃないか、と思うメディアも多いのではないでしょうか。

誤解してほしくないのは、目先の銭カネをくれ、と、ゆすり申し上げているわけではないのです。言いたいのは、ローンチ時点よりも知名度や会員数でそれなりに成長しておりますし、LINEのような大手も参入してきて、実利的には好条件を示す競合も増えております。そうした環境の変化が著しい中で、NewsPicksと組むことの意義は何なのか?という姿勢が今ひとつ見えていないことです。実利が少ないなら少ないなりの誠意なり、ビジョンなり、Win-Winの構図があってしかるべきでしょうが、残念ながら霧の向こうです。

まあ、文句ばかり言っていても仕方がないので、とりあえず、NP内でも書きました私からの提案も最後に添えておきます。「現時点での私見」と断った上での代案ですが、記事提供するメディア側が、たとえば、①プロも野良もピックできる「エコノミークラス」②プロやプロ経験者のみがピックできる「ファーストクラス」のいずれかを選択できるようにするのはどうでしょうか?

うちは②を選びます。先述の「実質タダで提供したコンテンツが、野良ピッカーに足蹴にされる」不満について、実利はなくとも編集者としての心象部分だけは解消されます。もちろんプロピッカーさんでも容赦ない記事への批判ありましょうが、言葉遣いとかは常識的な範囲だし、建設的な意見としてまだ受け止められますし。酷評されたとしても、記事が拾われたことを多数に見てもらえる「宣伝効果」として「受忍してもいいかな」という消極的なモチベーションがまだあります。

いろいろと辛口を申し上げて恐縮ですが、私も媒体を預かり、寄稿者から原稿を拝領している身としてはリスペクトしている寄稿者の原稿が足蹴にされているのを見ると怒りが湧くものです。個人的見解とはいえ、言うべきは言わないと、と思った次第です。佐々木さんが東洋経済時代にオンラインの寄稿者に加えていただいたことが今日の私がある要因の一つと感謝しておりますし、そのご恩は拙著「ネットで人生棒に振りかけた」でも書いた通り、忘れておりません。基本的には、うちの媒体とユーザー層は割と近しいと思いますので、今後ともWin-Winな関係を構築すべく、どうぞよろしくお願いします。

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新田 哲史
ソーシャルアナリスト
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