どうも新田です。靴下を履かずに仕事をしております。そういうわけで、石田純一さんが出る、出ないとか言っているうちに、都知事選のほうが盛り上がってしまい、石田さんは出馬を見送り。この国として、より肝心の参院選は、振り返りも含め、ますますかすんでおるこの頃です。
 

インターネットを使った選挙活動(ネット選挙)については過去の大型選挙で不発続きだったことで、選挙期間中もマスコミで特別視した露出はありませんでした。ところが、今回も当選には至らなかったものの、局所的には政治家や選挙業界関係者が注目しそうな事例が散見されて今後研究の対象になるかもです。

山田太郎氏が怒涛の29万票をゲット

一番話題になりそうなのは、新党改革から出馬した山田太郎さん。おい、山本太郎でも切り込み隊長でもないので間違えるんじゃないぞ。

山田さんには以前、アゴラのVlogで池田信夫さんとも対談していただきました。今年の春先まで、松田公太さん代表の日本を元気にする会に所属していましたが、同党が政党要件を消失して、比例区からの出馬が困難となって離党。その後、おおさか維新の会に入ったんですが、埼玉選挙区からの出馬を求める党本部の方針と折り合わずに、わずか数日で離党してヤフトピで話題になり、最終的には新党改革の比例区候補として出馬に至りました。

山田さんは、もともと2010年の参院選ではみんなの党から出馬し、この時は3万票程度しか取れず、一度落選。

<BEFORE(2013年)>

2013年参院選

その後、上位当選した人が辞職したりして繰り上げ当選した経緯があるんですが、議員になってからはニコ生で積極的に発信し、永田町でのアキバ系ポジションの主流派を目指していたユニークな方でした。選挙期間中もアキバに事務所を置くなど徹底してましたね。

実は選挙期間中に陣営関係者から「ひょっとしたらネットで大きく票が動く初めての事例になるかもしれない」と言われておりました。その時、「手ごたえ」の感触として持ち出してきたのが、ヤフーリアルタイム検索の上位表示。

山田太郎トレンド入り 2

正直、私は疑問しか持てず、心の中で「お、おう」と呟いたことは率直に認めます(笑)。いやはや結果は蓋を開けてみれば、な、なんと29万票。前回参院選の個人票の9倍近く。新党改革内では党首の荒井さんの6万票を大きく上回ってただけでなく、前回の選挙フェスで話題になった三宅洋平氏の17万票も超えております。“ネット全国区”では新記録かもしれません。

もちろん、本当にネットだけで叩き出したのか、もろもろ検証はしてみたいのですが、数字はこんなところ(図は読売新聞より)。

<AFTER(2016)>

2016参院選

LINEで投票率がアップした!?

それから、全国的には投票率が低迷し、前回から2ポイントダウン、歴代4番目に低い数字が出た中、東京選挙区だけは4ポイント上昇するという局地的に盛り上がりました。(追記15時・全国では長野、青森も上昇)

落選はしましたが、田中康夫さんや高樹沙耶さんらの著名人が出馬。横粂勝仁さんが健闘し、首の皮一枚残った民進党・小川敏夫さんにSealdsが応援するなどメディア的な話題性に富む東京らしさも奏功したのかもしれませんが、これは現段階で仮説ながら、面白かったのが三宅洋平陣営が展開したLINEを使って支援の輪を広げた作戦です。

ウェブサイトで、LINEを使ってどうやって友達に拡散するかマニュアルも画像付きで説明。私のところには回ってこなかったけども、いわば、これがチェーンメール状態になり、クリックすると動画なんかが見られるものだそうです(見てみたかったな、苦笑)。

三宅LINE選挙

※三宅陣営のサイトより

ツイッターと違って、クローズなSNSのやりとりがどれだけ盛り上がったのか、外から見えませんでしたが、少なくとも選挙結果で三宅氏は25万票を獲得し、序盤の情勢調査で名前が出てこず、当初の泡沫予想にしては、そこそこ取れたかとは思います。海外のメッセンジャーアプリの選挙活用としては、韓国の大統領選では過去にカカオトークを使って票が大きく動いた事例がございますし、「LINE選挙」の先駆的事例になるのか、検証してみたいところです。

そういえば、かつてネット選挙・ネット政治で売り出そうと思っていた割に、ネット選挙記事を書いたのは久々でしたね。一応、関連記事はこんなものも書いてましたが。

さて、都知事選では、どのようなネット選挙が繰り広げられるのか。スマホアプリを生かした動員が展開されるのか。おそらく宇都宮陣営には、三宅陣営から似たようなクラスタのスタッフが流れ着くと予想される一方、テレビ戦略が得意な小池陣営がネットで何を仕掛けてくるのかにも注目しております。

ああ、家入さんと都内で展開した日々が懐かしい(遠い目)。
ではでは。