立憲民主党の辻元清美国対委員長がさきごろ炎上した。辻元氏が、同党の議員が自民党議員との酒席を禁止する方針を打ち出したと読売新聞(11/4日付電子版)が報じたためだ。すでにネットで記事は消えているが、残っているデータではこのような内容だった。
立憲民主党は、党所属議員と自民党議員の夜の飲食を見合わせる方針を決めた。 自民党との対決姿勢を打ち出す一方で、夜の酒席を共にするのは、国民の理解が得られないと判断したようだ。自民党との対決姿勢を打ち出す一方で、夜の酒席を共にするのは、国民の理解が得られないと判断したようだ。

さらに、この記事の後半では、同党の会合で自粛を呼びかけたという辻元氏をソースにしているのだが、その本人が約1週間後、「自民と飲み会自粛令の謎」と題したブログを書いて事実関係を否定。発案者も同党の山内康一氏だったとしている。本稿執筆時点(13日昼)で読売は訂正をだしていないが、辻元氏の言い分が事実とすれば、読売は誤報を出したことになる。

ただ、記事を一読すると、発言が出たとされる会合にまるで記者が居合わせたような記述をしているが、おそらく会合は非公開で、中にいた辻元氏、山内氏以外の議員から「耳打ち」されたのではないか。社会部記者時代にたまたま国会内で取材することがあり、驚いたことがあるのだが、政治部の記者たちは非公開会合でも「壁耳」といって、壁やドア越しに漏れ聞こえてくる内容で、記事にすることもあるのだ。社会部の記者は裏取りが特にうるさいので、密室のやりとりを発言者に確認もせずに記事化する政治部の感覚とは非常に違うといえる。

読売が誤報だったとしても、ネタがネタだけに炎上した辻元氏だが、彼女は自身の公式サイトで「デマについて」という項目を特別に設けているくらい、ネット上で右派的なアカウントなどにこれまでも攻撃されてきた。今回も読売の報道があった当初、嘲笑されていたわけだが、ネトウヨからしばしば引き合いにされる事件がある。このネタはデマではなく列記とした事実だが、彼女は2003年、秘書給与流用事件で警視庁に逮捕され、のちに有罪判決をくらっている。

さすがに一度懲りているだろうが、政治資金といえば与党議員に目を向けられがちだが、視点を変えて野党議員の内情はどうなのか。事件当時と異なり、現在はインターネットで都道府県の選挙管理委員会のサイトにアクセスすると、過去3年間の政治団体の収支報告書がアップされており、誰でもどこでもいつでも分析は可能になった。実は辻元氏の交友関係で個人的に気になることもあったので、この際、いろいろとみてみると面白いことがわかった。

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